ニュースリリース
2009年11月25日
インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手掛ける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締 役社長:井芹昌信)は、一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(事務局:東京都渋谷区)監修のもと、最新のモバイル利用動向を詳細に解説する書籍 『ケータイ白書2010』を、12月3日(木)に発刊いたします。
『ケータイ白書』は、独自のユーザー調査と専門家の寄稿により、インターネット化が進む携帯電話市場やモバイルビジネスの最新動向を解説し、今年で6年目になります。
本白書では、個人の携帯電話利用者3000人に向けた実態調査、スマートフォンユーザー2800人に向けた実態調査、企業1800社に向けたPHS・携帯電話の利用実態調査、企業のモバイルウェブサイト調査、個人の携帯電話のダウンロード速度を計測する「モバイルスピード調査」など、250点以上の独自調査データを掲載しています。
また、専門家の寄稿により、スマートフォンやネットブックなど多様化する端末動向、App StoreやAndroid Marketなどのモバイルアプリマーケットプレースにより変化するコンテンツ業界の解説、LTE(3.9G)やWiMAXといった次世代高速ネットワークの動向、Google AndroidをはじめとするモバイルOSの解説、認証・課金など通信プラットフォームの将来像など、2010年以降の業界を展望する話題を網羅しています。
インプレスR&Dでは、『ケータイ白書2010』に掲載しきれなかった調査の詳細分析をまとめた『ケータイ利用者動向調査2010』など詳細なデータの発売も予定しています。
<<『ケータイ白書2010』個人利用動向注目の調査結果>>
■スマートフォン利用者が昨年の2.6%から4.0%へ増加
個人調査では、主に昨年の調査結果との比較により、この1年の利用実態の変化を見ています。今年のトピックスの1つはスマートフォンだと言えます。スマートフォン利用率は昨年の2.6%から4.0%へと上昇しています。また、認知度も49.1%から63.4%へ、スマートフォン非利用者の今後の利用意向も4.2%から5.5%へと上昇しています。ソフトバンクの全機種の使用機種ランキングでは、スマートフォンの代表的な端末であるiPhoneが1位となり、全キャリアを合わせた男性30代・40代のランキングでもトップです。スマートフォンは男性20代から40代を中心に利用されています。
■auとドコモの満足度が向上、ソフトバンクは低下
キャリア間の熾烈な争いは続いており、その結果、ユーザーの満足度も変化しています。各社の満足度を加重平均で見ると、au が昨年から0.01ポイント上昇の3.99でトップ、またドコモも0.03ポイント上昇し3.85で続いています。昨年満足度が低下したauはわずかですが盛り返し、ドコモは昨年に続き上昇しています。一方、ソフトバンクは0.04ポイント低下し、3.69となり、他社からやや引き離されています。
■GREEが躍進、SNSの利用率では2位、ブックマーク率では3位に
ブログの利用率は26.5%、SNSの利用率は18.9%と昨年から横ばいです。一方、利用しているSNSでは、「mixi」が81.9%で昨年同様に他を圧倒しているものの、「GREE」が昨年の13.7%から28.3%まで躍進し、「モバゲータウン」(25.8%)をかわして2位になっています。また、有料コンテンツ利用者がブックマークに登録している携帯電話・PHSサイトは、昨年同様「Yahoo! モバイル」(17.7%)、「mixiモバイル」(15.5%)の順ですが、今年は「GREE」(6.0%)が昨年の14位から3位に大きく躍進しています。
■動画投稿サイトの利用率が17.6%まで上昇、10代の利用率が高い
動画投稿サイトの利用率は17.6%と、昨年の14.6%から3ポイント上昇しています。他のコミュニティーサイトであるブログやSNSなどにおいて利用率が高いのは、ともに10 代や20代の若年層ですが、それに対し、動画投稿サイトは10代の利用率が他の年代を圧倒しています。
■データカードの利用率は微減、うちWiMAXへの乗り換え意向は35.8%
データ通信カードの利用率は3.6%で昨年の4.2%から微減しています。通信サービス会社は、「ドコモ」が昨年の33.7%から39.2%にシェアを伸ばし、「イー・モバイル」も11.6%から20.0%に伸びています。反対に、「ウィルコム」は昨年の23.4%から15.8%にまで低下しており、auも18.2%から12.1%と低下しています。商用サービスが開始されたモバイルWiMAX(UQコミュニケーションズ)のシェアはまだ限定的ですが、データ通信カード利用者のWiMAXへの乗り換え意向は35.8%で、期待は高いと言えます。
<<『ケータイ白書2010』モバイルスピード調査>>
■日本のケータイの平均ダウンロード速度は昨年の302kbpsから402kbpsへ上昇
昨年に引き続き、携帯電話のダウンロード速度を計測するモバイルスピード調査を実施しています。その結果、2008年10月は301.8kbpsだった平均ダウンロード速度は、2009年8月の時点で401.5kbpsまで、100kbps近く上昇しています。キャリア別に見ると、auの439.0kbpsにドコモが423.4kbpsと迫っていますが、ソフトバンクはやや水をあけられて、148.3kbpsにとどまっています。この1年間の変化で見れば、ドコモは一貫して上昇傾向、auは450kbps程度で安定しており、ソフトバンクは150kbps程度で変化が見られません。
採用する通信方式別に見た場合、最も速いのは、auのCDMA2000 1x EV-DO Rev.A端末の平均ダウンロード速度で545.3kbpsです。次いでドコモのHSDPA端末の平均ダウンロード速度が519.0kbpsで2番目となっています。同じHSDPAでもソフトバンクの場合は平均で165.1kbpsとドコモの4 割以下の速度にとどまっています。
<<『ケータイ白書2010』企業利用動向注目の調査結果>>
■法人のデータカード利用率は9.2%増加の37.2%、イー・モバイルのシェアが躍進
業務で携帯電話・PHSを利用している企業は、音声端末で88.7%、データ通信製品で37.2%に達しており、規模が大きい企業ほど利用率は高くなっています。特にデータ通信製品は昨年の28.0%から9.2ポイント上昇と大きく伸びています。法人契約している通信サービス会社は、音声端末では「ドコモ」(57.2 %)、「au」(18.4 %)、「ソフトバンク」(18.0%)の順です。データ通信製品ではやはり「ドコモ」がトップですが44.6%とややシェアが低く、「イー・モバイル」(13.7%)、「ウィルコム」(13.4%)が続きます。特に、「イー・モバイル」のシェアが昨年の2.6%から11.1ポイントと大きく伸びています。
<<『ケータイ白書2010』個人利用動向調査概要>>
■調査設計・分析 : 株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
■調査方法 : 携帯電話上でのインターネット調査およびパソコン上でのインターネット調査
■調査対象 : 携帯電話・PHSを利用してウェブサイトの閲覧やメールを利用する11歳以上の男女個人
■対象地域 : 全国
■サンプリング : インターネット利用機器別に、調査会社マクロミルの下記モニターを利用
【携帯電話のみでのインターネット利用者】
携帯電話サイトで募集した携帯インターネット調査モニター(ミルモバモニター)
【携帯電話とパソコンの両方の機器でのインターネット利用者】
パソコンサイトで募集したインターネット調査モニター(マクロミルモニター)
■有効サンプル数 : 有効回答数3004。サンプルは株式会社インプレスR&Dが保有する性別・年齢階層別・インターネット利用機器別(携帯電話のみかパソコンと併用か)・インターネットの利用時間別の人口構成比に可能な限り整合するようにサンプリング。
■調査期間 : 2009年9月28日(月)~10月5日(月)
<< 『ケータイ白書2010』モバイルスピード調査概要>>
■調査設計・分析 : 株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所】
■調査方法 :株式会社インプレスR&Dのモバイルスピード調査計測サイト(携帯専用http://r.impressrd.jp/mst/)にアクセスしてもらい、Flashを使った90KBのデータをユーザーがダウンロードして携帯電話端末での処理が終わるまでの時間を計測。】
■有効データ数 : 26万5090件。アクセスシェアによる補正を加えたうえで平均値を集計。】
■調査期間 : 2008年10月初旬~2009年8月末】
<< 『ケータイ白書2010』企業利用動向調査概要 >>
■調査設計・分析 : 株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
■調査方法 : パソコン上でのインターネット調査
■調査対象 : 勤務先の企業において、携帯電話やPHSの導入に関して、導入を検討する立場、商品・サービスや発注先を選定する立場、または、決済する立場の人
■対象地域 : 全国
■誘導 : gooリサーチの保有するアンケートパネルからの条件抽出によるメール配信、アンケートサイトへの誘導。業種別・雇用者規模別・雇用者数構成比に可能な限り整合するようにサンプリング
■有効サンプル数 : 有効回答数1808
■調査機関 : 2009年9月24日(木)~9月29日(火)
「ケータイ白書2010」 概要
※本書独自調査データのグラフ画像(GIF形式)全254点を収録したCD-ROM付属。収録データは、出所を明記すれば、個人のレポートや社内文書、社外へのプレゼンテーションなどに自由にご利用いただけます。
※本書の販売に関する詳細はこちらをご参照ください。
http://direct.ips.co.jp/kwp2010/
<< 本書の構成 >>
[巻頭カラー] 世界のモバイルブロードバンド採用マップ/10大キーワードで読む2010年のモバイルビジネス/通信事業者別にみるモバイル業界の主な出来事(2008/11~2009/10)
[第1部] 個人利用動向
[第2部] 企業利用動向
[第3部] ビジネス動向
[第4部] 通信事業者動向
[第5部] 通信技術・電波動向
[第6部] 端末・技術動向
[第7部] 社会動向
[巻末付録]
モバイルソリューション一覧(367サービス)/国内発売機種機能一覧(2008/11~2009/10、117機種)/国内発売スマートフォン機能一覧(30機種)/モバイルプロジェクト・アワード2009 受賞プロジェクトと受賞者一覧
<< 主な調査内容 >>
<個人>
携帯電話・PHSを初めて持った年齢
現在の通信サービス会社の満足度
各通信サービス会社への評価
通信サービス会社の契約変更理由
使用機種ランキング
現在利用している機種を購入する際に重視した機能
携帯電話・PHSの利用台数
1か月に支払う携帯電話・PHSの料金
1か月に支払う通話料金とパケット料金と有料コンテンツ料金の比較
SIMロックに関する関心度
中古携帯電話の購入意向
コンテンツやウェブサイトの利用頻度
お試しコンテンツ利用後の有料コンテンツ登録状況
コンテンツやウェブサイトの探し方
ブックマーク(お気に入り)に登録している携帯電話・PHSサイトランキング
携帯電話・PHSにおける電子書籍の利用状況
携帯電話・PHSにおけるショッピングの利用率
携帯電話・PHSにおけるショッピングで購入したことのある商品のジャンル
携帯電話・PHSの送金サービスの利用経験
携帯電話・PHSにおけるブログの利用状況
携帯電話・PHSにおけるSNSの利用状況
携帯電話・PHSにおける動画投稿サービスの利用状況
クリックした広告のジャンル
携帯電話・PHSを利用する際に接した有害情報
フィルタリングの利用状況
非利用者のスマートフォン利用意向
データ通信カードの利用状況
WiMAXの利用意向
ほか
<企業>
業務への携帯電話とデータ通信製品の法人契約の有無
法人契約回線の有料コンテンツの利用許可状況
法人契約回線の機能制限状況
携帯電話・PHSを支給している社員の種類
WiMAXの認知度・利用意向
携帯電話・PHSを利用した内線電話ソリューションの利用状況
モバイルウェブサイトの開設目的
モバイルウェブサイトの開設場所
キャリアの認証・課金システムの利用意向
モバイルウェブサイトの効果を判断する指標
モバイルインターネット視聴率の利用意向
費用対効果を期待して今後取り組みたいモバイルウェブサイトのための対策
モバイルウェブサイトの年間予算規模
ほか
【『ケータイ白書2010』の販売方法】
・全国の書店、書籍・雑誌取り扱いの量販店、およびWeb書店による販売
・インプレスR&Dストアによる直接販売
http://direct.ips.co.jp/kwp2010/
お問い合わせ先:インプレスカスタマーセンター(営業時間 10:00-17:30 土日、祝祭日を除く)
〒102-0075 東京都千代田区三番町20
TEL:03-5213-9295 FAX:03-5275-2443 電子メール: sales@ips.co.jp
一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム 概要 ~『ケータイ白書2010』監修~
株式会社インプレスR&D 概要 ~『ケータイ白書2010』発行~
インプレスグループ http://impress.jp/
【本件に関するお問合せ先】
株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
〒102-0075 東京都千代田区三番町20番地
TEL:03-5275-1087 FAX: 03-5275-9018
電子メール: im-info@impress.co.jp、URL: http://www.impressRD.jp/