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ニュースリリース

電子出版におけるマルチプラットフォーム戦略の核となる文書フォーマットの情報を網羅 『電子出版文書フォーマット技術動向調査報告書2010-2011 -EPUB、XMDFをはじめとする18フォーマット徹底解説-』 9/7発売

 インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手がける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)のシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所は、新産業調査レポート『電子出版文書フォーマット技術動向調査報告書2010』の販売を9月7日(火)より開始します。
 
 2007年11月のアマゾン「Kindle」発売から火がついた電子書籍市場は、米国では2008年度は6130万ドルであったものが2009年度は1億695万ドル(*1)へ、国内でも2008年度は464億円であったのに対し2009年度は574億円(*2)と、堅調な成長を見せています。2010年には、アマゾンに加え、アップルとグーグルという巨大プラットフォームが電子書籍市場に参入し、今後も市場の伸びは継続すると考えられます。
 こうした動きに呼応して、国内では、出版社や印刷会社、メーカーなどが次々とビジネスモデルの研究、電子書籍コンテンツの拡充、電子出版文書フォーマットの検討を始めています。
 特に、電子出版文書フォーマットは、販売プラットフォームと密接に結びついており、出版社は複数のプラットフォームへスムーズに適合させる方法や、社内データの整備、どのフォーマットを主力とするかといった戦略を立てる必要に迫られています。本報告書では、国内、海外のプラットフォームで採用されている主要な18の文書フォーマットについて、それぞれの特徴を解説するとともに、共通項目により比較しており、各フォーマットを体系的に把握することが可能です。また、2010年3月から6月まで、総務省、経済産業省、文部科学省の三省で行われた「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」で打ち出された方針の1つである「中間フォーマット」の意味と、策定の原型になるフォーマット「XMDF」、「ドットブック(.book)」を、フォーマットの提供企業が解説しています。
 さらに、配信フォーマットのトレンドや、目的やターゲットデバイスに合わせたフォーマットを選択する際の基準、読みやすい電子書籍を作成するための工夫についても、実例を交えながら解説しているほか、各フォーマットの特徴をまとめた一覧表や、世界の電子ブックリーダー46機種の文書フォーマットのサポート状況一覧も掲載。あらゆる角度からフォーマット戦略を検討できる内容になっています。
 
 各章の具体的な内容は下記のとおりです。
 
第1章 電子文書とフォーマット
 第1章では、電子文書とフォーマットについての概念や、電子出版のフローと文書フォーマットの関係を解説するとともに、各文書フォーマットを素材用文書、要素技術仕様、原稿用文書、交換用文書、編集用文書、変換仕様、配信用文書/出版用文書、表示用文書、実行用文書に分類し、それぞれの文書フォーマットの概要について解説をしています。また、電子出版の際に重要となってくる「リフロー」「非リフロー」の概念についても解説をしています。文書フォーマットの概要を収めた一覧表も掲載しています。
 
第2章 編集用文書
 第2章では、原稿を出版用に編集するための編集用文書フォーマットとして、InDesignとQuarkについて、その特徴を解説しています。
 
第3章 交換用文書
 第3章では、企業システム装置間で文書を交換するときに使われる文書である交換用文書フォーマットとして、JepaXとMovable Type Import / Export Format、TTXについて、その特徴を解説しています。
 
第4章 変換仕様
 第4章では、別フォーマットへの変換方法を記述する仕様である変換仕様として、XSL-FOの特徴を解説しています。
 
第5章 配信用文書/出版用文書
 第5章では、電子書籍ビジネスの最終的な文書フォーマットである配信用文書/出版用文書として、AZW、ドットブック(.book)、CEBX、DjVu、EPUB、Mobi、TTZ、XMDFの特徴を解説しています。
 
第6章 電子書籍と関係の深いフォーマット
 第6章では、電子出版を行う際に重要となる表示のための技術として、PDF、Flash、Silverlight、HTML / XHTMLの特徴を解説しています。
 
第7章 文書フォーマットの選び方
 第7章では、目的やターゲットデバイスに合わせたフォーマットを選択する際の基準の解説、読みやすい電子書籍を作成するための工夫として、PDF、Flash、Silverlight、HTML / XHTMLの特徴を実例を交えながら解説しています。
 
第8章 電子ブックリーダーの対応文書フォーマット一覧
 第8章では、MOBI、PDF、EPUB、AZW、DOC、XLS、PPT、HTML、BBeB、DjVu、CHM、XMDF、ドットブック(.book)、FB2、RTF、PDB、Newspaper Direct、Flash、CEBX、TXTの、世界中の電子ブックリーダー46機種におけるサポート状況を端末情報とともに掲載。フォーマットのトレンドの把握に役立ちます。
 
 本書は、出版社、新聞社、メディアなどのコンテンツプロバイダー、ケータイやタブレットPC、電子ブックリーダーなどの開発メーカー、印刷業やコンテンツの電子化に関するソリューションプロバイダーなど、電子出版事業に関わるすべての企業にとって必須となる、電子出版における文書フォーマットのすべてを網羅した調査報告書です。
 
(*1)『米国の電子書籍産業動向調査報告書2010』(インプレスR&D発行)より
(*2)『電子書籍ビジネス調査報告書2010[新プラットフォーム編] iPad/iPhone、Kindle、Google Editionで激変する出版産業』(インプレスR&D発行)より
 
 
<<調査報告書の製品形態、および販売に関するご案内>>
 
『電子出版文書フォーマット技術動向調査報告書2010-2011
- EPUB、XMDFをはじめとする18フォーマット徹底解説-』
イースト株式会社 監修
インターネットメディア総合研究所 編
 
<<製品形態・販売価格一覧 >>
発売日   :2010年9月7日(火)(予約受付中)
価格     :CD(PDF)版 60,900円(税込)
      CD(PDF)+冊子版 71,400円(税込)
判型     :A4判
ページ数 :204ページ
詳細、ご予約は右よりご覧ください。 →→ http://r.impressrd.jp/iil/E-pubFormat
 
インプレスR&D インターネットメディア総合研究所の調査報告書は、お客様のご利用ニーズに合わせ、簡易製本の冊子版、CD(PDF)版をご用意しております。
 
<<目次 >>
 
はじめに
 
第1章 電子文書とフォーマット
1.1 電子文書とフォーマットとは
1.2 電子出版における文書フォーマットの重要性
1.3 制作段階から必要な文書フォーマット
1.4 文書フォーマットの分類
1.5 電子書籍フォーマットにおける2つの概念
1.5.1 リフロータイプ
1.5.2 非リフロータイプ
1.5.3 電子書籍の表示に適するフォーマットはリフロータイプなのか
1.6 電子端末における文書フォーマットの位置づけ
1.7 各フォーマットの特徴一覧
 
第2章 編集用文書
2.1 InDesign
2.1.1 概要
2.1.2 標準化組織または関連プレイヤー
2.1.3 ライセンスの許諾
2.1.4 仕様概要
2.1.5 代表的なビューアー
2.1.6 代表的なエディター、作成ツール
2.1.7 他のフォーマットとの互換性
2.2 Quark
2.2.1 概要
2.2.2 標準化組織または関連プレイヤー
2.2.3 ライセンスの許諾
2.2.4 仕様概要
2.2.5 代表的なビューアー
2.2.6 代表的なエディター、作成ツール
2.2.7 他のフォーマットとの互換性
 
第3章 交換用文書
3.1 JepaX
3.1.1 概要
3.1.2 標準化組織または関連プレイヤー
3.1.3 ライセンスの許諾
3.1.4 仕様概要
3.1.5 代表的なビューアー
3.1.6 代表的なエディター、作成ツール
3.1.7 コンテンツ事例
3.1.8 他のフォーマットとの互換性
3.1.9 今後の方向
3.2 Movable Type Import / Export Format
3.2.1 概要
3.2.2 標準化組織または関連プレイヤー
3.2.3 ライセンスの許諾
3.2.4 仕様概要
3.2.5 代表的な対応ソフトウェア、サービス
3.2.6 他のフォーマットの互換性
3.2.7 今後の方向
3.3 TTX
3.3.1 概要
3.3.2 ライセンスの許諾
3.3.3 仕様概要
3.3.4 代表的な表示ビューアー
3.3.5 代表的なエディター、作成ツール
3.3.6 他のフォーマットとの互換性
3.3.7 今後の方向
 
第4章 変換仕様
4.1 XSL-FO
4.1.1 概要
4.1.2 標準化組織または関連プレイヤー
4.1.3 ライセンスの許諾
4.1.4 仕様概要
4.1.5 代表的なビューアー
4.1.6 代表的なエディター、作成ツール
4.1.7 コンテンツ事例
4.1.8 他のフォーマットとの互換性
4.1.9 今後の方向
 
第5章 配信用文書/出版用文書
5.1 AZW
5.1.1 概要
5.1.2 標準化組織または関連プレイヤー
5.1.3 ライセンスの許諾
5.1.4 仕様概要
5.1.5 代表的なビューアー
5.1.6 代表的なエディター、作成ツール
5.1.7 コンテンツ事例
5.1.8 他のフォーマットとの互換性
5.2 ドットブック(.book)
5.2.1 概要
5.2.2 導入事例
5.2.3 ライセンスの許諾
5.2.4 仕様概要
5.2.5 代表的なビューアー
5.2.6 代表的なエディター、作成ツール
5.2.7 コンテンツ事例
5.2.8 他のフォーマットとの互換性
5.2.9 今後の方向
5.3 TTZ
5.3.1 概要
5.4 CEBX
5.4.1 概要
5.4.2 標準化団体または関連プレイヤー
5.4.3 ライセンスの許諾
5.4.4 仕様概要
5.4.5 代表的なビューアー
5.4.6 代表的なエディター、作成ツール
5.4.7 コンテンツ事例
5.4.8 他のフォーマットとの互換性
5.4.9 今後の方向
〔コラム〕中国の電子書籍配信フォーマットとCEBX
5.5 DjVu
5.5.1 概要
5.5.2 標準化組織または関連プレイヤー
5.5.3 ライセンスの許諾
5.5.4 仕様概要
5.5.5 代表的なビューアー
5.5.6 代表的なエディター、作成ツール
5.5.7 コンテンツ事例
5.5.8 他のフォーマットとの互換性
5.5.9 今後の方向
5.6 EPUB
5.6.1 概要
5.6.2 標準化組織または関連プレイヤー
5.6.3 ライセンスの許諾
5.6.4 仕様概要
5.6.5 代表的なビューアー
〔コラム〕EPUBと縦書き 127
5.6.6 代表的なエディター、作成ツール
5.6.7 コンテンツ事例
5.6.8 他のフォーマットとの互換性
5.6.9 今後の方向
〔コラム〕誰でもEPUBを作成できる時代に突入
5.7 Mobi
5.7.1 概要
5.7.2 標準化組織または関連プレイヤー
5.7.3 ライセンスの許諾
5.7.4 仕様概要
5.7.5 代表的なビューアー
5.7.6 代表的なエディター、作成ツール
5.7.7 コンテンツ事例
5.7.8 他のフォーマットとの互換性
5.8 XMDF
5.8.1 概要
5.8.2 策定組織と標準化団体または関連プレイヤー
5.8.3 ライセンスの許諾
5.8.4 仕様概要
5.8.5 代表的なビューアー
5.8.6 代表的なエディター、作成ツール
5.8.7 コンテンツ事例
5.8.8 他のフォーマットとの互換性
5.8.9 今後の方向
〔コラム〕次世代XMDF 152
 
第6章 電子書籍と関係の深いフォーマット
6.1 PDF
6.1.1 概要
6.1.2 フォントとテキスト
6.1.3 リフロー表示
6.1.4 電子書籍との関係
6.2 Flash
6.2.1 概要
6.2.2 フォントとテキスト
6.2.3 リフロー表示
6.2.4 電子書籍との関係
〔コラム〕FlashとSilverlightの普及率
6.3 Silverlight
6.3.1 概要
6.3.2 フォントとテキスト
6.3.3 リフロー表示
6.3.4 電子書籍との関係
6.4 HTML / XHTML
6.4.1 概要
6.4.2 フォントとテキスト
6.4.3 リフロー表示
6.4.4 電子書籍との関係
〔コラム〕HTML5とEPUB
 
第7章 文書フォーマットの選び方
7.1 配信フォーマットとトレンド
7.1.1 リフロータイプのトレンドはAZWかEPUB
7.1.2 非リフロータイプのトレンドはPDF
7.1.3 日本語フォントの埋め込みは必要か
7.1.4 なぜファイルサイズを考えなければならないのか
7.2 編集用の文書フォーマットの選択
7.2.1 小説に代表される一般書籍の場合はリフロー
7.2.2 レイアウトが重要な雑誌の場合は非リフローだが、リフローも
7.2.3 新聞のような、かなり大きいものの場合は作り直し
7.3 ターゲットデバイスを考えた編集
7.3.1 画面サイズを意識する
7.3.2 画素数と解像度を意識する
7.3.3 6インチと10インチの両方に使えるコンテンツを作る方法
7.3.4 画面サイズの6インチや9.7インチは普遍的なものなのか
7.3.5 紙のコンテンツをズーム表示させるのは過渡期と考えるべき
7.4 読みやすくするための工夫
7.4.1 米国Los Angels Times (PDF、新聞、実験コンテンツ)
7.4.2 共同通信(EPUB、実験コンテンツ)
7.4.3 神奈川新聞(PDF、実験向けコンテンツ)
7.4.4 毎日新聞(PDF、商用コンテンツ)
 
第8章 電子ブックリーダーの対応文書フォーマット一覧
8.1 電子ブックリーダーの対応文書フォーマット一覧
 
索引
 

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インプレスR&Dは、Webビジネス関係者、ワイヤレスブロードバンド技術者、放送・通信融合およびデジタル家電関係者、ICTを活用するビジネスマンなど、インターネットテクノロジーを核としたあらゆる分野の革新をいち早くキャッチし、これからの産業・社会の発展を作り出す人々に向けて、クロスメディア事業を展開しています。

 
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