オープン本棚の画面イメージ(左:Windows PCの画面、右:Androidスマートフォンの画面)
「本棚」という、読者になじみのある外観を採用したことで、電子書籍という新しいパッケージコンテンツにおいても、これまでの本と同様に誰でも違和感なく利用できる環境を提供しています。
Android用アプリに加えて、今回Windows用の試用版ソフトウェアも提供して、WindowsとAndroid の2つのOS(Operating System)に対応したことで、最新の本棚の環境を複数の端末で共有することが可能となりました。例えば、家庭のWindows搭載パソコンで更新した本棚の内容を、移動先のAndroid搭載のスマートフォンに自動的に同期して反映させることができます。
また、今回のWindows用の試用版では、本棚に登録した電子コンテンツ(ファイル)を、Windows OS に渡すことで、Windows OS上でファイルに関連付けられたプログラムを自動的に起動します。例えば、あらかじめEPUBファイルが閲覧できるビューワを、Windowsパソコンにインストールしておけば、EPUB形式の電子コンテンツを、本棚から直接読むことができます。
Windows用の公開に併せて、Android用アプリもバージョンアップしました。「連想検索機能」で検索された本のリストから、読者が自分の関心に近い本を選んで、そのまま本棚に並べられる機能を追加しています。
<オープン本棚の利用イメージと機能・特長>
●購入した「本」をまとめて管理
・ストア連携機能で、各電子書籍販売サイトで購入した書籍情報を統合できるため、異なるサイトで購入した電子書籍コンテンツをまとめて収納することが可能です。
・オンライン書店での購入情報や書誌情報も反映されます。
●自分の持っている「本」を整理
・作家別やジャンルごとに仕切り板を置いて自分の好みに並び替えるなど、オリジナルの本棚管理(コンテンツ管理)を行うことができます。
・以前購入した紙の「本」や自作した「本」、ビジネス文書などを登録することによりオープン本棚上に収納することができ、電子と紙の両方の書籍を一つの本棚で管理可能です。
※ ユーザーテスト開始以前に購入した電子書籍は、オープン本棚の適用対象外です。
●新しい「本」との出会いをサポート
・読者が選んだ複数のキーワードや文章をたよりに、100万冊以上の膨大な本の中から読者の関心に近い本を探し出す「連想検索機能」を提供します。
・「連想検索機能」で検索された本のリストから、読者が自分の関心を持った本を選択し、本棚に並べることができます。(購入前のものは閲覧できません)
・オンライン書店、出版社、個人などからの「オススメ」を受けることができます。今回は、インプレスグループのECサイト「インプレスダイレクト」と連携し、購入情報の反映や同ECサイトからのオススメ情報の配信を行います。
・本棚に並んだ本の書誌情報に基づいたレコメンデーションを行う機能も提供します。
●「本」を読む
・PDF形式の電子書籍を読むことができます。
・連携する電子書籍ストアごとの専用ビューワ呼び出しによる閲覧についても順次対応予定。
<ソフトウェア仕様>
対応OS : Windows XP以降のWindows OS搭載パソコン
<ユーザーの声を引き続き募集いたします>
今回公開するオープン本棚は試用版ですので、完成版をよりユーザーニーズにマッチした仕様にするため、ユーザーからのご意見、ご要望をWebサイトにて募集します。ユーザーには、Windows搭載パソコンと各Android搭載端末上での動作チェックのほか、使用感などのご意見を当Webサイトに頂きたいと考えています。今回の公開に合わせて、特別に編集された無料コンテンツを拡充いたしましたので、ユーザーの方は無料でご覧いただけます。
配布開始日: 2012年2月16日
<パートナーとの協業方針について>
オープン本棚では、出版社様、電子書籍ストア企業様、ビューワメーカー様、端末メーカー様などのパートナーとの協業を希望しております。現在、関連の企業様に協力を要請中ですが、この試用版でより具体的な技術仕様の検討をお願いしたいと考えております。
<オープン化についての方針>
オープン本棚はその名が示すように、可能な限り技術仕様をオープンにしていくことで、より広く利用して頂けることを目指しています。現在、公開を予定している外部とのインターフェイス技術仕様は下記の通りです。 ※「オープン本棚」の技術仕様は特許出願しています。
・API(アプリケーション・プログラム・インターフェイス):書店連携API、ビューワ連携API
・フォーマット:本棚ML、書誌ML、アノテーションML
<Windows搭載パソコンとAndroid搭載スマートフォンでオープン本棚が同期する概念図>
【株式会社インプレスR&D】(http://www.impressRD.jp/)
インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)は、Webビジネス 関係者、ワイヤレスブロードバンド技術者、放送・通信融合およびデジタル家電関係者、ICTを活用するビジネスマンなど、インターネットテクノロジーを核としたあらゆる分野の革新をいち早くキャッチし、これからの産業・社会の発展を作り出す人々に向けて、クロスメディア事業を展開しています。
【インプレスグループ】 (
http://impress.jp/)
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:関本彰大、証券コード:東証1部 9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「医療」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。
【大日本印刷】(
http://www.dnp.co.jp/)
大日本印刷(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:北島義俊)は、出版・商業印刷をはじめ、ICカード、ネットワークビジネス、包装、産業資材、電子部材まで、幅広い事業を展開しています。創業以来培ってきた印刷技術と、デジタル化により急速に進展してきた情報技術を融合させた「P&Iソリューション」によって、顧客の課題の解決に取り組んでいます。
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