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ニュースリリース

世界初! 省エネ・節電を実現するBEMSのアプリケーションプロトコルを解説 『スマートグリッド対応IEEE 1888教科書』を発刊 ~インターネットのフレームワークでビル・エネルギー管理~

 インプレスグループで法人向け情報コミュニケーション技術関連メディア事業を手掛ける株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)は、ビルの省電力・節電を目指した、スマートグリッド対応の「IEEE 1888プロトコル」を世界で初めて解説した、インプレス標準教科書シリーズ『スマートグリッド対応IEEE 1888プロトコル教科書』を、東京大学大学院 教授・江崎浩氏監修、東京大学助教・落合秀也氏執筆のもとに企画・編集し、株式会社インプレスジャパンから2012年6月21日(木)より発売いたします。
 
 本書は、東大グリーンICTプロジェクト(GUTP:Green University of Tokyo Project)が研究開発において重要な役割を果たし、2011年2月にIEEEによって国際標準技術として認められたスマートグリッド向けの新プロトコル「IEEE 1888-2011(UGCCnet)」(略称:IEEE 1888)の全体像とその活用事例、そして開発に必要な技術や方法論を解説したものです。このIEEE 1888として国際標準化されたUGCCnetは、これまで行われた2度の相互接続検証イベントにおいて、その高い相互接続性が証明されました。
 さらに、米国の国立標準技術研究所「NIST」が主宰するSGIP(スマートグリッド相互接続性パネル)のB2G(商用ビルから電力網までの技術を審議する委員会)で、スマートグリッド用に認可された技術一覧である「CoS」(Catalog of Standards)への掲載手続きや、国際標準機関であるIEC/ISOへの提案活動が着手されています。
 
 2011年3月11日に起こった東日本大震災は、企業や産業、社会活動に対して、まったく異なる次元からBCP(事業継続計画)を確立する必要性があることを示しました。例えば電力危機に対しては、当初は「停電対策」から始まりましたが、その後、長期的な視点から「節電対策」を重視する方向へと大きく変化しました。企業や社会活動の量と質は低下させることなく、明るく快適で、創造性に溢れる事業・社会活動を支援する21世紀型の都市・社会基盤を目指さなければならないのです。
 
 このようなスマートなキャンパスやビルのエネルギー管理システム(BEMS)を実現するために開発されたのがUGCCnet、すなわち「IEEE 1888プロトコル」で、このIEEE 1888規格は、インターネットのフレームワークを、ビルの設備システムに適用したもので、すべての設備をTCP/IP技術とXML技術を用いて相互接続する仕組みとなっています。
 このため、IEEE 1888によって構築されるシステムは、設備の継続的な発展を行ったり新しい技術を導入したりする際に、設備を構成する各コンポーネントやモジュールを容易に取り換えられるようなシステム設計が可能になります。このことが、インターネット・システムの持続的発展とイノベーションを実現してきた鍵であり、IEEE 1888は、これを強く考慮した規格となっています。まさに、IEEE 1888は、インターネットが実現してきたような革命を、設備システム分野において、実現することを目指しているのです。
 
 本書の構成は、具体的には次のようになっています。
 第1章では、Q&A形式でIEEE 1888がどのような技術なのか、何を目的に、どのような経緯で開発されてきたのかを解説します。
 第2章では、IEEE 1888の技術的なポイントを理解するために、従来システムの技術的特長を整理しながら、「これからの時代、なぜインターネットを利用したスマートグリッドが必要となるのか?」またその際に「IEEE 1888プロトコルはどのような役割を担うのか?」を解説します。
 第3章では、IEEE 1888の3層構造からなるシステム・アーキテクチャ、計測点・制御点を表すポイントの概念、それから通信の手順を解説します。
 第4章では、IEEE 1888で定義されたコンポーネント(要素)間での通信の具体的なメッセージ・フォーマットを解説しています。
 第5章では、IEEE 1888による電力ファシリティ・システムの設計と構築方法を解説しています。
 第6章では、仮想化システムを用いた、IEEE 1888ソフトウェア開発キット(SDK)を解説しています。
 第7章では、IEEE 1888の組込み通信ボードを紹介し、これを用いたプロトタイプシステムの開発実例を解説しています。
 第8章では、GUTPで提供している、IEEE 1888の参照ソフトウェア(Java言語とC言語)の読み解き方や使い方を解説し、開発環境への取り込み方、ビルド方法、そして実行方法を解説しています。
 第9章では、IEEE 1888.3として、現在標準化作業が進められている IEEE 1888システムにおけるセキュリティ対応の枠組みを解説しています。
最後に付録として、第7章で取り上げたIEEE 1888通信ボードの実際のプログラム例(ソースコード)を掲載し、ソフトウェアや機器の開発の参考となるようにしています。
 
 すでに、IEEE 1888を適用した東京大学 本郷キャンパス 工学部2号館での実証実験では、節電以外のアプリケーションが次々に研究開発されつつあります。また、IEEE 1888システムの導入と稼働によって、東京大学の目標であった30%の節電(2011年夏)をほぼ達成したばかりではなく、新しいキャンパスやビルの方向性を示しつつあります。
 
 電力管理や設備管理のためのシステム開発に従事される方、あるいはこれらを新たなビジネスとして考えている方々が、本書を通じてIEEE 1888の技術を学び、その結果としてエネルギー問題を緩和する方向に進め、新たな可能性にチャレンジしていただける一冊です。

監修者:江崎 浩(東京大学)
著  者:落合 秀也(東京大学)
発売日: 2012年6月21日
仕 様: B5判/304ページ
定 価: [本体4,700円+税]
発 行: 株式会社インプレスジャパン
発 売: 株式会社インプレスコミュニケーションズ
ISBN: 978-4-8443-3227-5

<主な目次>
【本書へのメッセージ】
「IEEE 1888標準は日中国際協力プロジェクトの重要な成果」
IEEE 1888 ワーキンググループ代表
北京インターネット研究所(天地互連信息技術有限公司)代表取締役社長兼CEO
リュウ・ドン(劉 東)氏
 
第1章 Q&Aで学ぶIEEE 1888の基礎知識
 
第2章 本格的なスマートグリッド/グリーンICT時代を支える IEEE 1888技術
 
第3章 IEEE 1888の通信規格:アーキテクチャ編
 
第4章 IEEE 1888の通信規格:データフォーマット編
 
第5章 IEEE 1888システムの設計および構築の基本
 
第6章 IEEE 1888ソフトウェア開発キット(SDK)を使った開発
 
第7章 IEEE 1888組込み通信ボードによる高速プロトタイピング
 
第8章 IEEE 1888参照コードの読み進め方
 
第9章 セキュリティを強化するために
 
付 録 IEEE 1888(FIAP)ソースコード例
  
■ 監修者
江崎 浩(東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授)
 
■ 著者
落合 秀也(東京大学 大規模集積システム設計教育研究センター 助教)
 
【本書の販売について】
 
●全国の書店およびウェブ書店による販売
●インプレスジャパンダイレクトによる直接販売
 
お問い合わせ先:インプレス カスタマーセンター
  〒102-0075 東京都千代田区三番町20 TEL:03-5213-9295 FAX:03-5275-2443
  (営業時間 10:00-17:30 土日、祝祭日を除く)
 
※本書『スマートグリッド対応IEEE 1888教科書』の販売に関するお問い合わせは上記へお願いいたします(内容に関するお問い合わせは、文末のインプレスR&D インターネットメディア総合研究所までご連絡ください)。

 
【株式会社インプレスR&D】 http://www.impressRD.jp/
 インプレスR&Dは、Webビジネス関係者、ワイヤレスブロードバンド技術者、放送・通信融合およびデジタル家電関係者、ICTを活用するビジネスマンなど、インターネットテクノロジーを核としたあらゆる分野の革新をいち早くキャッチし、これからの産業・社会の発展を作り出す人々に向けて、クロスメディア事業を展開しています。
 
【インプレスグループ】 http://impress.jp/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:関本彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「医療」「山岳・自然」「モバイルサービス」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。2012年4月1日に創設20周年を迎えました。
内容に関する問い合わせ、本件の報道機関からのお問い合わせ先
株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
〒102-0075 東京都千代田区三番町20番地
TEL:03-5275-1087 FAX:03-5275-9018
電子メール: im-info@impress.co.jp、URL: http://www.impressRD.jp/

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