これまでトップを守っていた「紀伊國屋書店BookWebPlus」の13.4%を大きく上回る40.0%で「Kindleストア」が首位になりました。2012年10月25日に日本でサービスを開始したばかりのKindleストアですが、短期間で多くのユーザーを獲得したことが明らかになりました。
興味深いのは、2位以下の電子書籍ストアの利用率に大きな変動がなかった点です。紀伊國屋書店BookWebPlus、Reader Store、BookLive!はそれぞれ利用率があがっています。Kindleストアの日本参入は、既存ストアのシェアを浸食せずに、新たな市場を作り上げたことになります。
一方、楽天koboは前回調査時(8.5%)から1.1ポイント減の7.4%となり、息切れ感が感じられました。電子ペーパー型の専用端末中心であること、iPhoneやiPad、Androidといった端末向けのアプリ対応が遅れたことなどが影響した結果とおもわれます。
今回の調査結果は、過去4回の調査結果との比較、ストアごとのクロス集計とともに、「電子書籍ストア利用動向調査—OnDeck 2012年12月調査版」に掲載しています。
<<調査報告書の製品形態、および販売に関するご案内>>
電子書籍ストア利用動向調査—OnDeck 2012年12月調査版
[Kindle上陸後の激変した日本のストア市場を分析]
OnDeck編集部 [編]
目次
第1章 電子書籍ストア利用実態調査結果
1.1 調査概要
1.1.1 留意事項
1.1.2 回答者のプロフィール
1.2 調査のハイライト
1.3 電子書籍ストアの利用状況
1.4 コンテンツの閲覧環境
1.5 利用している電子書籍ストア
1.6 利用している電子書籍ストア(利用者限定)
1.7 電子書籍ストアの利用状況推移
1.7.1 調査概要(2012年9月分)
1.7.2 調査概要(2012年6月分)
1.7.3 調査概要(2011年11月分)
1.7.4 利用状況の推移
第2章 電子書籍ストア別利用実態調査結果
2.1 Kindleストア
2.2 紀伊國屋書店BookWebPlus
2.3 Reader Store
2.4 楽天kobo
2.5 BookLive!
2.6 BOOK☆WALKER
2.7 honto
2.8 eBookJapan
2.9 その他の電子書籍ストア
2.9.1 Google Play Books
2.9.2 GALAPAGOS STORE
2.9.3 Yahoo!ブックストア
2.9.4 パピレス
2.9.5 TSUTAYA.com eBOOKS
第3章 電子書籍ストアごとの利用者評価
3.1 電子書籍ストア利用者による評価結果
3.1.1 Kindleストア利用者の評価
3.1.2 紀伊國屋書店BookWebPlus利用者の評価
3.1.3 Reader Store利用者の評価
3.1.4 楽天kobo利用者の評価
3.1.5 BookLive!利用者の評価
3.1.6 BOOK☆WALKER利用者の評価
3.1.7 honto利用者の評価
3.1.8 eBookJapan利用者の評価
<<製品形態・販売価格一覧 >>
発売日 :2013年1月11日(金)(予約受付中)
価格 :冊子版 45,150円(税込)
※ インターネットメディア総合研究所で販売しています。
ダウンロード(PDF)版 39,900円(税込)
※ libura PROで販売しています。
判型 :A4判
ページ数 :73ページ
電子出版の国際標準規格である「EPUB」をメインフォーマットとして発行する、電子出版をテーマにした、電子出版産業に携わる人たち向けの電子雑誌。電子雑誌自体を実証実験の「場」ととらえ、日進月歩で進む技術革新と試行錯誤が繰り返される電子出版市場において、関係者のみなさんに多角的な情報を提供している。速報性を重視して発行する「OnDeck weekly」(EPUB 版・Kindle 版)と、国内の主要電子雑誌ストア経由で発行する「OnDeck monthly」の2種類のメディアで展開中。
インプレスR&Dは、Webビジネス関係者、ワイヤレスブロードバンド技術者、放送・通信融合およびデジタル家電関係者、ICTを活用するビジネスマンなど、インターネットテクノロジーを核としたあらゆる分野の革新をいち早くキャッチし、これからの産業・社会の発展を作り出す人々に向けて、クロスメディア事業を展開しています。