著者：高畑 正幸／大谷 和利
小売希望価格：電子書籍版 1400円（税別）／印刷書籍版 2100円（税別）
電子書籍版フォーマット:EPUB3／Kindle Format8
印刷書籍版仕様：A5判／モノクロ／本文196ページ
ISBN：978-4-8443-9632-1
発行：インプレスR&D
＜＜発行主旨＞＞
3Dプリンタが話題になっているが、一般消費者は、モノを作る手段が目の前にあっても、何ができるのか、何を作れば良いのかわからず、手を出せずにいる。パーソナルコンピュータで言えば黎明期のブームの起爆剤になったApple IIに相当する3DプリンタCellPを紹介し、実際に実用的なものを作ってみることによって、具体的な機能やその場で作品ができ上がっていく楽しさ、面白さを理解してもらう。
＜＜内容紹介＞＞
本書は、話題が先行している感のある3Dプリンタを、少し違う角度から楽しむことを目的に企画・執筆された書籍です。日本で初めて家電量販店での販売も行なわれている国産3DプリンタのCellPを、文具王こと高畑正幸、3D CADの名手にしてデザイナーの長峰博斗、テクノロジーライターの大谷和利という工作好きの３人が実際に使用。個人が3Dプリントの能力を得ることの意味を検証してみました。前半では、3Dプリンタの基本的な仕組みやCellPの概要を説明し、後半では実機を使って100円ショップのグッズをアレンジしたり、アイデア文具などを作って行く過程を解説しています。併せて、パーソナルな3Dプリンティングの面白さや醍醐味がどこにあるのかをテーマに行なって、３人の対談も収録しました。さらに、巻末には、現在利用できる主要な3Dプリントサービスの一覧と、それぞれの特徴を掲載。3Dプリンタが手許になくても、その魅力の一端を体験できるよう、読者の便宜を図っています。
＜＜目次＞＞
第１章 3Dプリンタの正体
仮想の3Dデータが実体化する面白さ／自作データなしでも大丈夫／すでに始まっている様々な応用／課題も知ることで深まる理解
第２章 3Dプリンタ界のApple IIとしてのCellP
CellPとはどのような3Dプリンタか？／家電量販店で最も売れているCellP／日本製であることのメリット／CellP の応用事例
第３章 3Dデータを探す
Thingiverse／African Fossils／Smithonian x 3D／地理院地図3D／その他の3Dデータダウンロードサービス
第４章 3Dデータを作る
モデリング／スライシング／プリンティング
第５章 おうちFabか、おそとFabか
デジタルカメラの写真プリント的だが…／おうちFabのメリット／おうちFabのデメリット／おそとFabのメリット／おそとFabのデメリット／経験値を上げる共同購入によるおうちFab
第６章 文具王と長峰、大谷が作ってみました
African Fossils／スミソニアン博物館収蔵品／学研「大人の科学」付録の特撮カメラ用レンズレバー／ガーデンホースクランプ／100円ショップグッズ強化／文具王作例集／☆☆☆／「わ」と「ん」／スタンプ「巳」と「午」／セロテープスタンド／ふせんベース／はんこケース／消しゴムケース／スティック糊のふた
【特別対談】 3DプリンタCellP
自分で使ってみると、まるで違う／手元でいつでも出力できることに意味がある／使う中から使い道が見えてくる／バーチャルとリアルを結びつける感覚の重要性／すでにここに在る3Dプリンタの本質／変わっていく手作りの意味／家庭内小規模量産の可能性
巻末付録 おそとFabの主なサービス
＜＜著者紹介＞＞
大谷和利
テクノロジーライター、原宿AssistOnアドバイザー、NPO法人MOSA副会長、Master 3Doodler。デザイン、電子機器、自転車、写真分野などの執筆活動のほか、商品企画のコンサルティングを行う。近著に『スティーブ・ジョブズとアップルのDNA』（マイナビ）、『図解 アップル早わかり』（中経出版）、『成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか 一枚の写真が企業の運命を決める』（講談社）など。
高畑正幸
1974年香川県丸亀市生まれ、図画工作と理科が得意な小学生を30年続け、今に至る。テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」全国文房具通選手権に出場、1999年、2001年、2005年に行われた文房具通選手権に3連続で優勝し「文具王」の座につく。文具メーカー サンスター文具にて10年間の商品企画を経て、マーケティング部に所属。2012年にサンスター文具を退社後、同社とプロ契約を結ぶ。きだてたく、他故壁氏とともに、文房具のトークユニット「ブング・ジャム」を結成。各種文具イベントを行う。
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