<<ネクパブ・オーサーズプレスについて>>
「ネクパブ・オーサーズプレス」は、Amazon.co.jpのPODサービスを活用した、インプレスR&Dが運営する個人・団体向けの出版販売支援サービスです。所定の形式の原稿データを用意すれば、登録料や利用料はかからず、誰もが無料でAmazon.co.jpで紙書籍を出版できます。POD出版は既存の印刷書籍とは異なり、注文が入ったときに1冊ずつ印刷・製本し出荷するため、事前に大量印刷する必要がなく、自費出版のように初回出版時に費用負担がないのが最大の特徴です。Amazon.co.jpにて書籍が売れると、販売価格に応じた販売手数料と印刷ページ数に応じた印刷費を販売価格より差し引いた全額が著者に支払われますので、柔軟な価格設定ができるのも特徴です。
2020年9月現在でユーザー数は3,100名を超え、うち出版済みのユーザーが993名と、3人に1人が出版を実現させています。
<<背景>>
PODとECの融合によるイノベーションは、従来の出版では不可能だった“個人による紙書籍の出版”を可能にしました。インプレスR&Dでは、このイノベーションを活用した「ネクパブ・オーサーズプレス(旧称:著者向けPOD出版サービス)」を、2016年10月より開始し、既存の出版ビジネスでは生まれにくい専門性の高い知識や、個々の感性を活かした新しい著者、出版物が続々と生まれています。
昨年度実施した「ネクパブPODアワード2020」では、161名のエントリ−があり、個人に眠る可能性や埋もれたコンテンツに光を当てることができました。また、ネクパブ・オーサーズプレスでの出版を通してPOD出版の普及・発展に大きく貢献された著者に対して、新設の「ネクパブ栄誉賞」が授与されました。
本年度はネクパブ・オーサーズプレスの累計出版点数が3,000冊を超えるなど、この新しい出版方法はさらなる期待を受けて進化中です。今回の「ネクパブPODアワード2021」でも、出版の原点である著者、そしてユニークな知の流通を応援します。
** ネクパブPODアワード2021 応募要項 **
■応募受付期間
2020年11月6日(金)〜2021年2月10日(水)
■応募条件
・インプレスR&Dが運営する「ネクパブ・オーサーズプレス」を利用し、2021年2月10日時点でAmazon.co.jpにて販売開始となっている書籍を出版した方すべてが対象です。
・他サービス(オンデマンド出版、電子書籍ストア、投稿サイト、SNS、ブログ、同人誌ショップなど)で出版・販売・公開されている作品の出版も可能ですが、出版社が出版権を保有するもの、他者の著作権を侵害するものなど知的所有権を侵害していない作品に限ります。
・プロ・アマ、ジャンル、年齢を問いません。
・過去の受賞者もご応募いただけます(審査員を除く)。
*受賞資格は原則としてアカウント所有者であるユーザーに付与されます。
*インプレスR&Dが運営する「出版ブランド開設サービス」を利用して出版している方は対象外となります。
■応募方法
・Amazon.co.jpでの販売開始を確認後、ネクパブPODアワード2021特設サイトより応募してください。
■賞金
グランプリ(受賞者の中から1名):30万円
優秀賞(5名):各20万円
特別賞(7名):各10万円
*該当者がいない場合、受賞者なしとなる場合があります。
*応募状況により、賞の内訳が変更となる場合があります。
■選考基準
出版内容、企画、革新性、オンデマンド出版ならではの活用方法、作品に込めたメッセージ、デザイン、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などを活用したPRの努力・工夫など、さまざまな観点で審査を行います。出版することで得られた新たな体験、起こった変化、読者の反応など、著者自身の出版体験そのものも評価対象となります。
・応募フォームにて、出版に至る経緯や出版後に体験したこと、出版にまつわる活動などについて伺います。これらは選考時に評価対象とさせていただきます。
・複数の書籍を出版されている場合は、代表作を入力いただいてのご応募となります。ぜひいちばんの自信作にてご応募ください。
■結果発表方法
・応募者の中から選考委員会による審査で受賞者を決定します。
・受賞ノミネート者には、当サービスに登録されているメールアドレスにご連絡いたします(2021年3月を予定)。
・各賞は、オンラインで開催予定の授賞式にて発表いたします(2021年3月を予定)。
*各賞に選ばれた方は、授賞式への出席のほか、メディア取材、弊社WebサイトやSNSへの掲載をお願いすることがあります。
■主催
株式会社インプレスR&D
** 昨年度実施の「ネクパブPODアワード2020」受賞作品 **
グランプリ/優秀賞: 清水 則雄、山﨑 大海
応募作品:『オオサンショウウオと暮らすための50のこと』
選評: 国の特別天然記念物であり、生きた化石とも言われる、オオサンショウウオの保全活動を30年にも続けてこられた方の遺志を継ぎ、いままさに保全研究に取り組んでいらっしゃるお二人による共著です。忘れられたことで消滅の危機に陥った生き物を救うためには「たくさんの人に知ってもらうこと」が不可欠。そのために、様々な方法で情報発信を進めてこられましたが、「よりわかりやすく、深く、多くの人に」を実現する究極の形として、POD出版を選んだそうです。
「オオサンショウウオと暮らすための50のこと」は、研究の最前線、かつ専門家レベルの内容を、子どもでも楽しみながら読めるようにかわいらしい漫画にしたという、その内容のバランスとテンポの良さ。著者たちのこれまでの多岐に渡る活動が、今回の出版を経て、オオサンショウウオ保護施設のオープンや、イラストが地元小学校のキャラクターとなるなど、更に加速していることを高く評価しました。
(グランプリ受賞理由)
どの著者もすばらしく、グランプリの選考は非常に難航しました。決め手となったのは、書籍の完成度の高さ、そして、その書籍を生み出すまでの多彩な活動を審査員の多くが高く評価し、グランプリに選出されました。
ネクパブ栄誉賞/優秀賞: 山本 義徳
応募作品: 『アスリートのための最新栄養学(上)』
選評:TwitterなどのSNSを使った情報発信だけでなく、YouTubeの活用など、これらのプロモーション活動はPOD出版を行う多くの著者にとって参考となる点を高く評価しました。また、その活動の成果として、これまでに出版した4点すべてが数千冊以上を売り上げており、販売実績でも高い成績を維持している点も優秀賞選定の決め手となりました。
「アスリートのための最新栄養学(上)」は、著者がはじめてPOD出版した書籍で、予約段階で28位にランクインするなど、POD出版の新しい可能性を証明しました。
(ネクパブ栄誉賞 受賞理由)
2017年よりネクパブ・オーサーズプレスで合計4タイトルを着実に出版し続けていること、SNS等を活用し出版した書籍をプロモーションし続けていること。出版した書籍のAmazonでの累計販売数が2万冊を超えたこと。そして、2018年、2019年、そして2020年と3年連続で最優秀賞を含むすべての賞を受賞し続けていることを高く評価し、ネクパブ栄誉賞に選出されました。
優秀賞: 高橋 清隆
応募作品: 『山本太郎がほえる〜野良犬の闘いが始まった』
選評:商業出版、自費出版ともに経験されている、政治分野でのフリーライターとしてご活躍の著者による1冊です。PODだからこそ発信できるという可能性を提示されたことを評価しました。また、著者ご自身の取材活動の熱と行動力、そしてブログやSNSでの告知、各所への献本などといった積極的な宣伝活動。そして出版をきっかけに市民団体の勉強会の講師や、ライブハウスでのトークイベントに招かれるなど、活動の範囲が拡げられていることも評価しました。
「山本太郎がほえる〜野良犬の闘いが始まった」は、政治の特定分野について深く掘り下げた内容が、しがらみや忖度から逃れにくい従来の商業出版では発売するのが難しかったようですが、そういった「大人の事情」を飛び超え、POD出版により実現されました。
優秀賞: 杉山 正
応募作品:『賢いトランペットプレーヤーの渡世術』
選評:プロがプロ向けに書いた貴重で具体的なTIPSながら、文章がやさしく翻訳本の雰囲気たっぷりの味のあるイラストで、中高生にも面白く役立つ内容であること。宣伝活動として、書籍の内容からピンポイントでピックアップしたものを「今日の膝打ちポイント」と題してSNSで発信しているというユニークさ。また、内容が非常にニッチで商業出版では成りたたないような企画でも、POD出版ならそれを本当に必要としている人のために実現可能であることを実践された点を高く評価しました。
「賢いトランペットプレーヤーの渡世術」は、世界各他で演奏してきたベテランのプロが、現場の実体験から得た「トランペット奏者の想定外トラブルあるある」への対処法を、駆け出しのプロプレーヤーに向けて質疑応答形式でアドバイスするトランペットの教本の翻訳本です。本書の翻訳・監修者である杉山さんはこれまでに数十冊もの教則本、翻訳本を手掛けてきましたが、本書は内容が専門的すぎることから出版社での編集を断られ、ご自身でのPOD出版にたどり着いたそうです。
優秀賞: 高橋 峰生、高橋 聖
応募作品:『しんせ本 by synthAtion』
選評:数十人にもなるメンバー、しかも本作りの経験が全くないところからチームパブリッシングを実現されたこと。マニアによる「シンセ自慢」「シンセ愛」が詰まった本の内容。プロやアマの垣根を超えて、コミュニティの拡がりを作り出している著者たちの活動内容。そして何よりも(実際はとても大変だったそうですが)非常に楽しそうであることを高く評価しました。
「しんせ本 by synthAtion」は、Facebookの人気シンセサイザーコミュニティの管理人が発起人となり、コミュニティメンバー1000人突破を記念して作られた本です。一般的なシンセの出版物は主にプロが主役ですが、数多く存在するアマチュアでも主役になれる本を作ろう、内輪に向けた本ではなく、世の中のシンセ好き、シンセに関わる人にも発信したいという思いが詰め込まれています。
審査員特別賞
Amazon賞: 志岐 成友
応募作品:『くせになるおりがみ』
イースト賞: 清原 潤
応募作品:『「映像編集の考え方」 ~経験と映画から紐解く~ 第一版』
近代科学社賞: 日置 愛子、日置 敏昭、米田 千鶴
応募作品:『お陰様でViva88』
インプレスホールディングス賞: 島 信一朗
応募作品:『インクルージョン インクルージョン時代の幕開け!共に未来を切り拓こう!!』
インプレス賞: 起瀬 俊
応募作品:模型で知る第1次世界大戦機
NextPublishing賞: 福岡 将之
応募作品:福岡将之写真集 SEED 2 アジアの洗濯物
株式会社インプレスR&D(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井芹昌信)は、デジタルファーストの次世代型電子出版プラットフォーム「NextPublishing」を運営する企業です。また自らも、NextPublishingを使った「インターネット白書」の出版などIT関連メディア事業を展開しています。
※NextPublishingは、インプレスR&Dが開発した電子出版プラットフォーム(またはメソッド)の名称です。電子書籍と印刷書籍の同時制作、プリント・オンデマンド(POD)による品切れ解消などの伝統的出版の課題を解決しています。これにより、伝統的出版では経済的に困難な多品種少部数の出版を可能にし、優秀な個人や組織が持つ多様な知の流通を目指しています。
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」「学術・理工学」「旅・鉄道」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。
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